「AGA治療を続けていたのに、また抜け毛が増えてきた…」
そんな不安を感じている方は少なくありません。
今回は、ヤフー知恵袋に投稿された実際の質問と回答をもとに、「効果が弱まった」と感じる理由や向き合い方を整理します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療の代替ではありません。
■ 実際の質問内容｜治療を続けているのに抜け毛が増えてきた
フィナステリドで約4年間、増毛を実感していましたが、再び抜け毛が目立つようになり、2年半前からデュタステリドに変更しました。
デュタステリドに変えてからも増毛していたのですが、ここ3ヶ月ほどで日に日に抜け毛が増えてきました。
薬の効力が弱まる時期はあるのでしょうか？また、そのまま飲み続けて復調した方はいますか？
AGA治療を長期間続けている人ほど起こりうる、非常にリアルな悩みです。
■ 回答内容の要約｜「効かなくなった」の正体
回答者は、フィナステリドからデュタステリドへ切り替え、ミノキシジル内服も併用しながら約3年程度、進行を抑えつつ維持できているという趣旨でした。
ポイントとなる体験談
- 開始直後に「初期脱毛」が強く出て、進行したように見えた
- デュタステリドへ切り替えて半年ほどで増毛を実感
- すでに毛根機能が落ち切った部分は改善が難しかった
- 「増やし続ける」より「進行を止めてキープする」意識が大切だと理解した
この回答で重要なのは、次のニュアンスです。
「薄毛だった部分は改善したが、すでに回復が難しい領域は増毛しなかった」
AGAは進行性のため、治療で“止められる範囲”と“戻しにくい範囲”が混在し得る点が、不安の原因になりやすいポイントです。
■ AGA治療薬は「効かなくなる」のではなく「限界・波がある」ことが多い
よく「薬の効力が弱まった」と表現されますが、実際には次のようなケースが多いです。
- ヘアサイクルの波で、一定期間だけ抜け毛が増える（季節要因・ストレス・体調変化なども影響）
- 進行（自然経過）と抑制（治療効果）が拮抗し、見た目が「停滞」や「後退」に見える
- もともと回復しにくい毛包が増えてきて、密度の上限が見えてくる
- 服薬の抜け・飲み忘れ、自己判断の用量変更などで効果が不安定になる
フィナステリド／デュタステリドは「進行を抑える」軸の薬であり、期待値が「ずっと増え続ける」になっていると、ギャップで不安が強まりやすいです。
■ 薬の増量や併用についての注意点（自己判断はNG）
回答では「増量」や「サプリ追加」が提案されていましたが、ここは必ず注意が必要です。
- 自己判断の増量は副作用リスクを高める可能性があります
- 併用（例：ミノキシジル内服など）は、体質・既往歴・服薬状況で適否が変わります
- 個人輸入品や出所不明の薬は成分・含有量・品質のリスクがあり得ます
「最近抜け毛が増えた」という局面こそ、写真記録（同条件）＋医師相談がいちばん確実です。必要に応じて、用量・剤形・併用の可否を医師と一緒に判断しましょう。
■ 結論｜「復調」より「キープ（維持）」を現実的なゴールに
今回のやり取りから見えてくる結論はシンプルです。
- AGA治療薬が「完全に効かなくなる」と断定できるケースばかりではない
- 進行を抑えて維持できている状態は、それ自体が成果
- 抜け毛増加を感じたら、まずは自己判断せず医師へ相談
SNSや体験談は参考になりますが、最終判断は必ず専門家と一緒に行いましょう。
■ 参考リンク
- PubMed（臨床研究）：フィナステリドのAGAに関する代表的な臨床試験情報
- PubMed Central（PMC）：医学論文の全文データベース（メタ解析・比較研究の確認に）
- 日本皮膚科学会（公式）：疾患情報・学会情報（ガイドライン確認の起点に）
- PMDA（医薬品医療機器総合機構）：医薬品の基本情報・安全性情報の確認に
※リンク先は更新されることがあります。内容確認は最新情報をご参照ください。
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